『好きな人から好意を向けられると気持ち悪くなる』蛙化現象の話

      2017/01/10

 

こんにちは、名古屋みさとです。

このところ毎日LINE@から色々なご相談をいただくのですが、よく見かけるお悩みの中に、不思議なものがひとつありました。

内容を簡潔に言うと、こうです。

 

「好きな人ができても、その人から好意を向けられると、気持ち悪く感じてしまう。」

 

私はそういった感情を抱いたことがなかったので、友人に聞いてみたりしたのですが、いまいち納得ができなかったので、ふとツイッターで「好きな人ができても、その人から好意を向けられると、気持ち悪く感じてしまうという気持ちがわからない」と呟いてみたんですよ。

すると、「その気持ちわかる!それってこういうことじゃないの?」とのリプライをたくさんいただきました。皆さんありがとうございます。

膨大な数だったので、簡単にまとめさせていただくと、以下のような内容になりました。

  1. 自己肯定感が低く、自分のことを好きではないため、相手が自分を好きになることに対して嫌悪感や不信感が生じてしまう。
  2. 自己否定感が強いので、「こんなダメな自分を好きになるなんて、この人は頭がおかしい」と思い、気持ち悪くなってしまう。
  3. 2番に加え、相手が自分に何を求めているのかわからず、期待に応えなければと考えてしまうが、相手の理想に見合うような人間ではないため、期待されるのが怖い。
  4. 自分と付き合うメリットは考えられないのに、好意を寄せてくるなんて、相手は手頃な女とやらしいことがしたいだけなのではないかと感じて気持ち悪くなってしまう。
  5. 自己肯定感が低く、自分に取り柄がないと思っているため、好意を寄せられると「この人は本当の私のことを理解せず、都合の良いフィルターをかけて上っ面の私を見ているのではないか?」と不信感を覚える。
  6. 相手から好意を向けられることで、自身の女性性を強く感じてしまい、それに対する嫌悪感が原因で、相手の男性まで気持ち悪く感じる。
  7. 「好きな人=わたしよりイケてる人」だと考えていたため、相手と付き合うことができた時点で「私よりイケてる人」ではなく「私と同レベルの人」になり、気持ち悪くなってしまう。
  8. 片思いであれば相手との距離感を自分で決められるが、相手が自分に好意を持つと、急に距離を縮めてきたりするため、抵抗を感じる。
  9. 恋愛ゲームと同じ感覚で、相手と両思いになることが目標であり、恋愛経験の乏しさもあってその先を考えれていないため冷めてしまう。

1~5までは、「自己肯定感の低さ」が原因になっており、6~9で枝分かれしていく感じですが、リプライやLINEでは1~5の「自己肯定感の低さ」が起因している意見が8割くらいだったと思います。

ちなみに、もっと詳しい内容が読みたい方は、次のツイートに皆さんがくださったリプライを読んでいただければと思います。1万RT超えているところから、この問題の深さを感じていただければ幸いです。

 

今回は、このような現象について掘り下げ、改善策についても考えていきたいと思います。長丁場になりますが、何卒よろしくお願いします。

 

論文集を読んでみよう

リプライやLINEのお便りを読みながら「この現象は一体なんなんだ…?」と唸っていたところ、リプライにて『好きな人ができても、その人から好意を向けられると、気持ち悪く感じてしまう現象について、『蛙化現象』という名前でアカデミックな研究がされているよ!』との情報をいただいたので、調べてみました。

すると、日本心理学会大会発表論文集の68巻に、藤澤伸介先生(跡見学園女子大学)の『女子が恋愛過程で遭遇する蛙化現象』という会議録があるとのこと。

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偶然にも、近くの大学にその論文集が置いてあったので、電車で星ヶ丘駅まで行って読んできました。このところ星ヶ丘駅に行くと、いつも星ヶ丘テラスザキッチンにふらふらと引き寄せられていまいます。色々美味しいよね。

今回読んだ論文集は、心理系の学部がある大学にはだいたい置いてあるようなので、気になる方は読んでみてください。学生でなくても、きちんとした手続きを踏めば図書館を利用させてくれる大学が多いように思います。

 

それでは、会議録の内容についてお話していきます。

まず、蛙化現象という名前の由来については、グリム童話の「蛙の王様」というお話から取ったとのこと。

蛙の王様のお話についてはWikipediaで読んでいただければと思うんですが、簡単にお話します。

ある国のお姫様が、うっかり泉に金の鞠を落としてしまい困っていると、泉から蛙が現れて「僕をお姫様の友達にしてくれるなら、鞠取ってきたるで!」と言うので、お姫様は鞠を取り戻したい一心で「いいよ!」と承諾するものの、鞠を取ってきてもらうと約束を破って蛙を置いて帰ります。しかし、蛙は自力で城までたどり着きます。蛙は「約束したよね!?!?」とお姫様にまとわりつき、お姫様はある程度我慢をしていたものの、あまりも蛙が気持ち悪いので、ついにキレてしまい壁に蛙を叩きつけたら、蛙にかけられていた呪いがとけてイケメン王子様に元通り!やったー!みたいな。ヤバい話です。

このグリム童話では、蛙が王子様になりましたが、「好きな人ができても、その人から好意を向けられると、気持ち悪く感じてしまう。」と感じている女の子は、王子様が蛙になってしまうということで、蛙化現象という名前をつけたそうです。むっちゃ上手いこと言いますね!

 

会議録の詳細な内容については、正直図書館に行って読んでもらうと一番確かなんですけど、今回お話を進めていくために、僭越ながら大事だなと思うところを簡単にまとめさせていただきました。

まとめるのが非常に下手なので、興味のある方は是非論文集の方を読んで下さい。申し訳ないです。

 

  • 今回、筆者の先生が『蛙化現象』について書いたキッカケとしては、心理学の授業中、生徒に「好きな人ができても、その人から好意を向けられると、気持ち悪く感じてしまう。」的なことを言われ、専門書や一般書を調べてみたものの、詳しい記述を見つけることができなかったので、その出現率などを調べてみることにした。
  • 目的としては、交際経験のある女子の中で『蛙化現象』を経験したことがある人がどれくらいいるのか、また「蛙化現象」の経験のあるなしで、その原因の認知に差があるかどうかも併せて調べた。
  • 調査方法としては、筆者の先生が担当されている心理学の授業にて、蛙化現象の原因に関して可能性のある7つの説を紹介し、それぞれの説に対して賛否の程度を尋ねるアンケートを行った。
  • 結果として、まず、交際経験のある女の子の約7割が蛙化現象を体験したことがあるとわかった。
  • 蛙化現象の経験者と、交際経験のない人とでは判断の傾向が異なり、交際経験のない人は性的嫌悪説(両思いになることで性行為が現実味を帯びるため、防衛機制として嫌悪感が発動する)の支持者が一番多かった。対して、蛙化現象の経験者は虚像崩壊説(理想的に見えていた偶像としての相手が、告白することでただの男性に成り下がり、魅力が失われ失望する)の支持者が一番多かった。
  • 蛙化現象の経験者と、交際経験のない人の両者ともに、2番めに支持されたのが接近速度説(徐々に親しくなりたいのに相手が急激に接近しようとしていることがわかり抵抗したい気持ちになる)だった。
  • 蛙化現象の原因として7つの説を設けたが、上記以外の説は両者ともにあまり支持されなかった。
  • 性交嫌悪説が蛙化現象の未経験者からなされやすいが、性交渉が受容可能な心的段階で、既に性体験が複数あっても、別の相手で蛙化現象が起きており、精神分析的解釈である性交嫌悪説は、成立しないことがわかった。
  • 今回の調査ではメカニズムに関するそれ以上の知見は得られなかったので、さらに明らかにしていく必要があるだろう。

なるほど、なるほど、と読み進め、交際経験のある女の子の約7割が蛙化現象を体験したことがあるなんてすごい数字だな!ほぼみんなじゃん!と驚いたりしたものの、アンケートの説の中に『自己肯定感が低く、自分のことを好きではないため、相手が自分を好きになることに対して嫌悪感や不信感が生じてしまう』的な内容のやつがないということに気づいて唸りました。

この統計の結果が表しているように、虚像崩壊説が支持されるのもわかります。冒頭で挙げさせてただいた『「好きな人=わたしよりイケてる人」だと考えていたため、相手と付き合うことができた時点で「私よりイケてる人」ではなく「私と同レベルの人」になり、気持ち悪くなってしまう。』とかいう意見がまさにこれで、相手に問題があると思っている分、基本的には高飛車な女の子に多いように思います。

ただ、私がいただいたリプライやLINEの感じからすると、『自己肯定感が低く、自分のことを好きではないため、相手が自分を好きになることに対して嫌悪感や不信感が生じてしまう』タイプの女の子が圧倒的に多かったので、今回は自己肯定感が低いタイプの女の子にフォーカスして自力で考えてみることにしました。

 

自己肯定感が低いとはどういうことか

 

そもそも、自己肯定感が低い人は好意を寄せられるとなぜ相手が気持ち悪くなってしまうのか?という話なのですが、「好きな人ができても、その人から好意を向けられると、気持ち悪く感じてしまう。」という現象に当てはまるという友人が、自分のケースについて教えてくれました。

異性から好意を寄せられる。

他人から好意を寄せられるような人間的魅力が自分にあるわけがない。

女だったら誰でも良いタイプの人なのではないか?と考える。

もし、本当に好意を寄せてくれているとしたら、なおさら自分とは価値観が合わないのではないか?

また、彼女は自らがこういった思考に陥る原因として、自分の『女性としての魅力』に関して自信がなさすぎることが原因だと感じているとのこと。

なるほどとは思いましたが、この友人は、顔の作りが良いタイプのおっとり美人で、お堅い仕事についており、話上手だし、聞き上手でもあります。なので、どうして彼女が自分のことを無価値だと思うのか不思議だったのですが、それこそが自己肯定感の低さなのかなと思いました。

 

彼女の例を受けて、他にも自己肯定感が低いせいで蛙化現象に陥っている方々の意見を募り、原因を探ったところ、大きな原因としてはこの2つが挙げられるように思いました。

  • 女性としての自信がない
  • 相手に幻滅されたくないという一心で素の自分をさらけ出せない

あくまで主観のざっくりとした要因なので、当てはまらない方もいらっしゃるとは思いますが、この2点について、少しだけ掘り下げていきたいと思います。

 

女性としての自信のなさについて

自己肯定感が低く蛙化現象が起きる人は、他人から見た評価ではなく、自分から見た女性としての在り方に自信がない人が多いのではないかなと思います。

思春期の頃に外見を馬鹿にされたとか、ゆるふわな女の子に憧れているけれど自分はそんな可愛らしい格好はできないとか、趣味が女らしくないだとか、自分が欠点だと思い込んでいる事柄を胸の内に抱えたまま、自信が持てずにいる人が多いように感じました。

加えて思うこととして、男性から「女性としての役割」を求められていると強く感じている人が多いようにも感じます。

お付き合いをする上で、女性に対して『女性らしさ』だけを求めている男性ばかりではないと思いますし、男女という括りの前に、人として一緒にいて楽しいよね!幸せだよね!という考え方もあると思います。現に、女友達というものは、性欲や下心抜きで仲良くしてくれているのですから、女友達が数人でもいる方は、普通に魅力がある人なのではないでしょうか。そういう人としての魅力は、女性男性関係なく、その人のことを好きになる理由になると思います。

しかしながら、『男性に対して、女性というものは見た目が花のように可愛くないといけない。家事が得意じゃないといけない。お菓子作りのような可愛い趣味を持たなければならない。』という女神のような女性像でなければ女性には価値がないと思いこんでいる人は、もちろんそんな女神になれるわけがないので、自分が劣っていると思ってしまうのではないのかなと。ある意味、自分に対する理想が高いんじゃないんですかね。

そんな女神には誰もなれないので、一度自分に対する自分の理想が高すぎないか考えてみるといいかもしれません。そもそも、女性であることに気負いすぎているかもれないので、男性との出会いを「お付き合いする前提」ではなく、「お友達」から始めると、女友達と同じように、まずひとりの人間としてお互いを認め合えるんじゃないかなと思います。この世には色々な恋愛がありますが、基本的にはお互いを尊重し、認め合える関係を作ることが前提で、あくまでその先に性愛を置くと、幸せな恋愛ができるのではないでしょうか。

 

あとは素直な手として、女としての自分の価値を見出すという方法もアリだとは思います。

例として私の話をすると、中学生から高校生までの間、非常に根暗だったので、男性と挨拶さえもしませんでした。しかし、大学生になり、歳上の男性と話をすることで『私は”若い女性”というだけで価値がある』という非常に極端な気づきを得ました。この気付きが正しいか正しくないかはさておき、自分には”若い女性”という印籠があったので、自分の価値と自分に寄せられる好意を素直に認めていました。

なので、ある程度自分に対する理想を下げた上で、自分自身に価値のあるなにかを見いだせるといいかなと思います。私のような極端な考え方をしなくても、例えば美容にちょっと気をつけるだけで、前よりは胸が張れるようになるのではないでしょうか。そういうことの積み重ねで、素直に愛されてもいい自分が作れるのではないかと思います。

 

相手に幻滅されたくないという一心で素の自分をさらけ出せないことについて

自己肯定感が低い女の子の中には「自分の欠点を知られて嫌われたくない。気持ちが悪いと思われたくない。」という気持ちが強い人が多いように思います。私自身、この気持ちだけは強い方でした。

自分の欠点を見せてはならないと本当の自分を隠しているので、好意を寄せられると「この人、私のどこが好きなんだろう?なにも知らないくせに」と泥沼に嵌っていってしまうケースもありますし、自分の素を隠していると、なんとなく接し方が余所余所しくなりがちなので、「この人なんだか本音で話してくれないな…」と相手に見抜かれて、イマイチ仲良くなれないことも多いです。

このように、自分を偽って接していくと、上っ面の関係しか築くことができなかったり、後から苦しくなったり、ボロが出ないように関係を断つしかなくなったりするので、結局関係が悪くなるくらいなら、ある程度自分の素を出してしまってもいいんじゃないかなと思います。

個人的には、上っ面の話ばっかりしているより、ちょっと変わった考え方や趣味の話をしている方が楽しいので、どんな話でも話してくれたらいいなと思います。小中学生ならまだしも、ある程度大人になって相手の趣味や考えを否定してくる人は少ないと思うので、自分を偽りまくっている人はこの機会にぜひちょっと本音で話してみてください。もし否定してくるやつがいたらクソなので相手にしなくていいです。

 

自己否定型蛙化現象の解決策について

 

先程、自己否定型の蛙化現象の要因について掘り下げてみましたが、具体的な解決策について、実際に自己否定型の蛙化現象を克服した方々に教えていただきたいと考え、ツイッターで募ってみました。

ありがたいことに、たくさんのリプライをいただいたので、一部ご紹介させていただきます。

@haa_cha 初めまして。突然長文失礼します。私もそのような現象にずっと悩まされていましたが、今の彼氏はそれまでの男性とは違い、「いいところを見せるために取り繕い続ける」ではなく「全部さらけ出した上で認め合う」関係を築いたためか、相手の好意を素直に受け取ることができました。それまでは、「好きになった相手の事は全て好きになり受け止めなければならない」と勘違いしていましたが、お互いに短所も見せ合う事で、「いくら恋人でも無理な部分はある、何もかも認めなくてもいい」=「自分が完璧じゃなくても相手に好いて貰える」という事が分かりました。私がこれまで感じていた、「私なんかを好きなこの人は変」=「私は完璧じゃないダメ人間だから人に好かれることはない」という思い込みが間違っていた事が分かったんです。完璧じゃなくていい、ダメなところがあってもそれを擦り合わせればいいだけだ、と。長文失礼しました。

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ツイートを掲載させていただいた皆様、ありがとうございました。
(ツイート掲載不可の場合は、大変お手数ですがご一報をよろしくお願い致します。)

他にもたくさんリプライをいただいたので、ぜひ私のツイートから追ってみてください。様々な考え方があって、学びになると思います。

 

まとめ

以上になりますが、いかがでしたでしょうか。「好きな人ができても、その人から好意を向けられると、気持ち悪く感じてしまう。」という現象について、私なりに掘り下げてみましたが、あまりにも深く細分化が必要な内容であったため、上手いことまとめることができませんでした。すいません。これが私の限界でした。もう無理。難しい。今後、蛙化現象について、恋愛心理学の分野でもっともっと取り上げられてなんかむっちゃわかりやすく解説されることを祈ります。

今回の記事では、自己肯定感が低いがために蛙化現象が起きてしまうケースについて取り上げましたが、冒頭で挙げたように、他にも色々な要因があります。

どのケースについても、基本的には自分の内側に原因があることが多いように思うので、今一度、自分と向き合ってみることが大切なんじゃないかなと思います。

もしなにか困っている場合は、然るべき機関に相談するか、ご連絡ください。下の方にLINE@の友だち追加ボタンありますんで。皆で支え合って生きていきましょう。

 

それでは、今日はもう寝ます。

 

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