クリスマスにサンリオピューロランドへ行ってきた話
2017/03/23
こんばんは、みさとです。
今日はですね、愛と夢とでできた国、世界でいちばんサンリオな場所、サンリオピューロランドの話をしたいと思います。
皆さんご存知かとは思いますが、サンリオピューロランドとは、東京都多摩市にあるサンリオキャラクターのテーマパークです。
女の子であれば、幼い頃に一度くらい行ったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。私も幼稚園児の頃に、父と母に連れられてサンリオピューロランドに行き、マロンクリームのぬいぐるみを買ってもらった覚えがあります。
幸せな幼少期はあっという間に過ぎ、マロンクリームを抱いていた幼い私も、もう23歳になりました。㈱サンリオに対するイメージは『ライセンスビジネスの鬼』もしくは『激動の同族経営』といったもので、サンリオピューロランドについて思いを馳せる機会などありませんでした。
しかしながら、昨年の12月、彼氏とクリスマスデートの予定について大喧嘩をした際に、紆余曲折あって「もう二択で決めよう。私はテーマパークに行きたいから、ディズニーランドかサンリオピューロランド、どっちがいい?」と彼氏に聞いたところ、「サンリオピューロランド」と返ってきたので、クリスマスにサンリオピューロランドに行くことになりました。
『サンリオピューロランド……キティちゃんは嫌いじゃないけど、サンリオピューロランドって家族連れかロリータさんが行くところでしょ……』と思いながら京王線に乗り、サンリオピューロランドまで行ってきたのですが、一日滞在した結果「レディキティ、我らの偉大なる女王」と万歳を繰り返すことになったので、今日は皆様に、サンリオピューロランドの魅力についてお話できたらなと思います。
サンリオファンの皆様におかれましては、周知の事実ばかりだと思うのですが、温かい目で見守っていただけますと幸いです。
サンリオピューロランドへの行き方
サンリオピューロランドへ行くには、新宿から30分ほど京王線に乗り、多摩センター駅で下車します。
多摩センター駅で降りた瞬間から、サンリオキャラクターたちが至るところを占拠しており、『ここはサンリオのシマやで』という主張を強く感じます。多摩センター駅からピューロランドまでは少し歩くのですが、その間にもいたるところでサンリオキャラクターをみかけました。
昼過ぎにやってきたサンリオピューロランドは、逆光でイマイチ輝いていませんでした。休日のクリスマスということもあって、やっぱり混んでるかな…入場制限かかっちゃってるかな…と心配していたのですが、むちゃくちゃスムーズに入場することができました。
また、サンリオピューロランドは入場料が非常に安いです。
学生割引やカップル割引、コーデ割引など、割引を使えばひとり2,500円で入場することができます。いま開催されているコーデ割引だと、シナモロールなりきりコーデ割引という割引があるそうで、条件は『無地のブルーの服一着と、無地のホワイトの服でコーディネートすること!』とホームページに書いてありました。これがサンリオです。
午後からのチケットだともっと安くなるので、そちらでもいいかもしれません。ピューロランドは屋内型テーマパークということもあり、敷地面積が狭いので、半日もあれば十分楽しめると思います。
ショーのクオリティが意外とすごい
ここからは、サンリオピューロランドの良いところをつらつらと述べていきたいと思います。
まず、ピューロランドは、ショーのクオリティが意外に高いです。恐らく想像していらっしゃる数倍は高いと思います。
基本的にはかわいいの押し売りみたいなショーなんですけど、サンリオが培ってきたキャラクターという財産の強さを感じました。
サンリオキャラクターは9割方手足が短いため、可能な限りの範囲で一生懸命踊っているのですが、意外にキレッキレな踊りを披露してくれるので圧倒されます。ちなみにポムポムプリンはあの顔でむちゃくちゃ機敏でした。
そして、屋内型テーマパークの強みを活かし、天井があるからこそできる技を駆使してきます。
Miracle Gift Paradeという25周年で作られたショーでは、メイン曲の作詞作曲にヒャダインさん、ゲスト声優に水樹奈々さん、ダンスの振付にPerfumeの振付けなどで有名なMIKIKOさん、 倖田來未やSMAPなどの振付けで有名なSHUNさん、アートディレクターとしてきゃりーぱみゅぱみゅでおなじみ増田セバスチャンさんが参加されており、そりゃあそれだけ有名どころ引っ張ってきたらクオリティ高くなりますわ…と白目になりました。
これは余談なのですが、Miracle Gift Paradeのショーの中にヒャダインさん作曲の『かわいいフェステバル』という恐ろしい曲があるんですよ。マイメロディ!キキララ!かわいい♡かわいい♡シナモン!ポムポムプリン!かわいい♡かわいい♡とコールする曲なんですけど、一度聞くと耳について離れなくなるので、皆さんも是非なにか作業する際のBGMに使って、かわいいフェスティバルをスタートさせてください。
また、私がど肝を抜かれたショーに『ふしぎの国のアリス』という劇場型のショーがあります。
キティちゃんが不思議の国を旅するわくわくうきうきなお話なんですけど、なぜか後半が宝塚レビューなんですよ。宝塚好きな人はわかってもらえると思うんですけど、キティちゃんが堂々たる貫禄で大階段を降りてくるんですよ。
なんだ…?この異常なクオリティは…?宝塚そのまんまじゃん…!!と思い調べてみたら、脚本・演出が宝塚の小池修一郎先生なんですよ。他のスタッフの人も、マジな宝塚の人なんですよ。
これは是非一度観ていただいて、キティちゃんのかっこよさに涙していただければなと思います。サンリオの公式動画があったので貼っておきますね。
ピューロランドは本当にショーのクオリティが高いんですけど、人が少ない分、ショーの場所取りが非常に楽です。どんなショーでもちょっと待つだけで簡単に最前を取りに行けます。そういう意味でもぜひオススメしたいなと思います。
また、サンリオピューロランドのいいところのひとつして、ショーやアトラクションが全面的に撮影可になっているところが挙げられます。
クリスマスに行ったので、クリスマスシーズンのショーがあったんですけど、最後に公式のお写真タイムがあって、スタッフさんの掛け声の元、キティちゃんとダニエルくんが西、東、南、北、と角度を変えながらバッチリポーズを取ってくれました。
ショーも乗り物も基本的には好きに撮ってね!というスタンスなので、動画サイトにもたくさん動画がアップされています。少しでも気になったショーやアトラクションがあった場合には、ぜひ検索してみてください。
アトラクションの穏やかさ
サンリオピューロランドには、乗り物系のアトラクションがいくつかあります。
その中でも私が気に入ったのは、サンリオキャラクターボートライドという乗り物で、園内に走っている水路をボートで回っていくアトラクションです。つまりサンリオ版イッツ・ア・スモールワールドみたいなものです。
見ての通り、歴代のサンリオキャラクターが勢揃いです。「あ~~見たことあるけど名前分からない~~!!!!」みたいなキャラがごろごろいます。サンリオのショーでは、わりと最近のキャラクターがふりふり踊っていますが、このサンリオキャラクターボートライドでは、私達が小さかった頃に第一線を張っていたキャラクター達がキラキラ舞っているので、昔を思い出してちょっと嬉しい気持ちになります。
また、キティちゃんに次ぐ稼ぎ頭、マイメロちゃんもアトラクションとなって頑張っています。
マイメロードドライブという乗り物なのですが、簡単に言うと、乗り物型プリクラのようなものです。
乗り物に乗っている間に写真を取ってくれるので、乗り物から降りた後に専用の器械で落書きをすると、有料で現像してくれます。
ちなみに、マイメロードドライブの係員さんが男性だったのですが、マイメロディのことを「マイメロちゃん」とちゃん付けで呼んでいて、徹底されていて良いなと思いました。
ご飯までフォトジェニック
ピューロランド内にはフードコートとレストランがあり、今回はフードコートを利用しました。
こちらがシナモン空飛ぶルーカレー。
こちらがピアノちゃんのクリームパスタです。
お味についてはお察しでしたが、可愛いに犠牲は付き物、何ごとも完璧を求めてはいけないと思います。これはこれで良いです。なぜなら可愛いから。
レストランの方であれば、まだマシだという噂を聞いたので、味にこだわる方はそちらのほうが良いかもしれません。
キティの偉大さ
サンリオピューロランドにはレディキティハウスという、キティの城があります。
この城に行くと、レディキティと写真を撮ってもらうことができます。簡単に言うと、サンリオ版ミート・ミッキーです。
宝塚レビューのときはパンツスーツでビシッとかっこよくキメていたキティちゃんが、ここではきらびやかなドレス姿の姫として皆を歓迎しており、そのほとばしるカリスマ性が非常に眩しかったです。
レディキティハウスでは、レディキティと撮った写真を購入することができるんですけど、可愛い台紙に挟んだ写真と一緒に、写真のデータもくれます。
紙の写真の端っこにある数字をサイトに入力するとデータがダウンロードできる仕組みです。写真をデータで貰えるのは地味に助かりました。
また、サンリオピューロランドに行ってみて、しみじみと思ったことなんですけど、サンリオピューロランドではキティちゃんがすごく大事にされているんですよ。
やっぱり、サンリオキャラクターのトップはマイメロでもなく、プリンちゃんでもなく、キティちゃんなんですよ。彼女こそサンリオの祖なんですよ。またすごいのは、それを全てのサンリオキャラクターがわきまえているんですよ。マイメロも可愛い、シナモンも可愛い、ボンボンリボンも可愛い、でもトップに君臨しているのはキティだというサンリオ側の徹底した姿勢をひしひしと感じました。仲良しこよしのようにみえて、はっきりとした縦社会がそこにありました。
嫌な意味で言っているのではなくて、それだけキティちゃんが大事にされているんですよ。なんだかちょっと嬉しかったです。キティちゃん、苦労してるだろうから。
これは前にもツイートしたんですけど、ディズニーランドに行くとミニーちゃんの可憐さとカリスマ性にドキドキするじゃないですか。でも、なんだかんだミニーちゃんは彼氏が稼いでいるからいいよねみたいなところがあって。ミニーちゃんは”彼女”として完璧だよねって。その点、キティちゃんは己の力だけで泥水啜りながら上り詰めた感がすごくないですか。あれこそ元祖バリキャリですよ。憧れるのはミニーちゃん、なりたいのはキティちゃんだなと思いました。
女の子が輝ける場所
サンリオピューロランドには、いわゆるフォトジェニックな場所がむちゃくちゃ多いです。
レディキティハウスの中にも、可愛い写真の撮れるブースがたくさんあります。
人が入っちゃってるのでシナモンで塗りつぶしたんですけど、こういうフォトスポットがあっちにもこっちにもそっちにもあります。~キキ&ララ~トゥインクリングツアーとかいうアトラクションも、可愛い小物だらけで、可愛い写真を撮ることに特化しています。
なので、SNOWで自撮りをするのが大好きな女子高生、女子大生は、絶対にサンリオピューロランドに行くべきだと思います。可愛い写真むちゃくちゃ撮れますよ!インスタ映えしますよ!
サンリオピューロランドは平日だとアトラクション5分待ちとかいう空き具合だそうなので、女の子のお友達と一緒にぜひ行ってきてください。
ちなみに、サンリオピューロランド、彼氏とデートをするのにはあんまり向いてないと思います。TDLやUSJには絶叫マシンとかありますけど、ピューロランドには穏やかで可愛いものしかないので。
私が行ったのはクリスマスの当日でしたが、カップルはあんまりいませんでした。ちらほらは見かけましたが、彼氏の顔が死んでいることが多かったです。でも、りゅうちぇるさん的なカワイイアイテムが大好きな男の人であれば問題ないと思います。うちの彼氏もカワイイアイテムが大好きなので、シナモロールのカチューシャをつけて楽しんでいたようです。
サンリオは深い
㈱サンリオのことは、経営陣の入れ替わりの件でよくニュースになっていたのでなんとなく追っていました。この記事なんかはわかりやすいですね。
「サンリオ」は同族経営を死守~創業者の孫、辻朋邦氏が取締役デビュー(前)
そんなこともあって、同社は古い企業のイメージが強かったのですが、今回、ひょんなことからサンリオピューロランドに行ってみて、新しい技術や文化がたくさん取り入れられていることに驚くと共に、サンリオは進化し続けているのだなと嬉しい気持ちになりました。
創業者の辻社長は今年で90歳を迎えられ、これからまたいろいろあると思うんですけど、サンリオキャラクターに触れて育ってきた身としては、応援したい気持ちでいっぱいです。辻社長とキティちゃんは、むちゃくちゃかっこいいと思います。
親子連れが楽しめるのはもちろん、若い女の子達まで楽しめるサンリオピューロランドは、まさに、愛と夢とでできた国でした。
皆さんも是非一度、訪れてみてください。